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会社の後輩男"J"(28)が、この度年上の彼女に別れを告げた。
丁度、Jの誕生日を迎えた次の日であった。 たった1ヶ月間の恋はあまりにも激しくはじまり、そして激しく散り、周囲を賑わせた(主に野次馬根性満載な私をはじめとした女ども、、、) 合コン王と呼ばれかわいい顔でおしゃべり上手なモテ男Jは、自他共に認める目立ちたがりやだ。 彼女がいない時期(いない歴推定2年ほど←不思議と長い)などは、社報の記事までに”嫁募集”とうたったほど(我が社は月に1度ほど社報冊子が発行され、よく若手社員へのインタビュー等が投稿される) この5月連休直前の合コンで「運命の女神(ひと)に出会ったかもしれません」と、わざわざ私に電話してきたJ。 その女神とは合コンの席ですでにもう”空気感”が全然違ったんだって。 「落ち着くというか、癒されるというか。この人となら突っ走らなくても、きっとずっと一緒に居られると思ったんですよ。俺、決して熱くなりすぎてなんかいないですよ」 そして1週間後のデートですぐに付き合った。(その時も御丁寧に私へ報告メールを打電) 「最初のデートですぐ付き合ったり、泊まったりは勢いが強すぎて、よくないかなと思ったんですけど。なにしろ落ち着くんで。ずっと一緒でも、違和感がないんですよね、不思議と。結局彼女の家に泊まり、翌日は、、、なんか流れで早速、俺の実家の母に紹介しちゃいました☆」ひえー!!付き合った翌日にお、親御さんすか?!ありえ〜ん! 聞けば、彼女(29)は、バツイチとだけあって、「修羅場をくぐり抜けた人間ならではの深みと落ち着きがある」との事。なるほど、ある意味納得。特にJは、依存型甘えん坊の女子を極端に嫌う男だから。ま、私が男でも依存型の女のコはゴメンだけどね! そして1週間が経過。 なんと、Jの薬指には光り輝くリングが!(かろうじて右手ではあったが) 彼はファッションでリングをする類いの男性ではないので(アンド会社的にも結婚指輪以外でリングをしてる男性は居ないし)正直周りの上司をはじめとした皆が唖然、驚いた、、、、、「お、お前婚約か!?」 「違いますよ。ペアリングです。婚約指輪に比べたら安いもんですよ!でも、俺今後の駐在時期の話とか、じょじょに彼女に話はじめているんです。早ければ、さっさと結婚も考えなければなりませんからね!」 へえ、、、、勢いのいい男は、どこまでも勢いがいいんだね☆ まだ遊びたい盛りのJですら、そんな風に”浮き世”を捨てて、彼女一筋になれちゃうなんて、、、、。彼女よっぽど魅力的なんだろうな。と、軽く羨望する私。 だって、かつての私は結婚したい病に侵されて、最大級のラブに失敗(詳しくはマイブログ内 ”女の結婚願望②私の場合”を観てね☆)いまだ独身でいるかたわら、Jの彼女なんて、一度は失敗があったものの20代のうちにちゃんと”勝ち組”に収まるって事でしょ。 、、、、、とは言え、1週間で、会社にお揃いリングをしてきちゃうJはちょっと意味不明。やり過ぎだろ、、、と友人ながら、ひそかに思う。よう言えんけれど、やっぱ言っちゃおう。数日後にちょびっとツッコミを入れてみる。 「ねえ、なにその指輪。。。早くね?」 「いやあ。俺、指輪ってちょっと慣れないって言うか。早速外したいんだよね〜」 ちぇ、のろけかよ!、、、と、ところがJの少し様子が変。 「いや、マジでさ。彼女落ち着いているのはいいんだけど、地味と言うか。所帯じみていると言うか。俺と結婚できると思った途端、髪の毛なんか黒色に戻しちゃってさ。 子供は20代のうちに欲しいとか言い出すし(あと半年!)実家の親に俺の話をしたら、”本当にその人結婚してくれるの?騙されてないの?今度連れて来い”と言われた事とか、全部俺に言ってくるんだよ。ちょっと気分わりーよ」 彼女にとってみれば、それでこそ ”すべてをさらけだす”恋愛らしく。恋愛とはお互いに歩み寄る行為。たとえ、相手の気分を害したとしても思った事はハッキリ伝えあおうぜ!レッツコミュニケーション!、、そう彼女は思ったんだろね。 あれ?これって29歳の頃の私にそっくりジャン。。。私は失笑せざるを得なかった。 私は言った。 「きっと彼女は素直な人だよ。私も29の頃は、同じ事を言って彼を困らせたから。今ならもっとうまくやるけど、あの頃は結婚病にかかって自分を抑えられなかったのよ。 今は焦り方や表現の仕方が変わったり、相手に対する思いやりや余裕がでてきたけど、根本的な結婚願望は今も昔も変わらないわよ。だから、少し君が付き合い方を調整していけば、ゆっくりと結婚できるよ!これからじゃん☆」 Jは「さすがアネゴ!(←うるせーっての)ちょっと目からウロコが落ちました。もっとゆっくりその話を聞かせて」、、、、 そんなわけで、その週末にはちびちび呑んだわよ、地元で。「ちょっとそろそろ面倒だから1週間ぐらい空けたい」と彼女とのデートをさらりと断りJ、私と酒を呑む。彼女 ”ビーッ”と泣く。 なんだかゴメンねー、彼女サン。いたたまれない気持ちだった。 だから二人がもっとうまく行くように、一生懸命Jを説得してみた。Jも、なんか納得してきた。それにあと2週間後にはJの誕生日! 「彼女と温泉にでも行ってくるよ」うん、うんその調子ヨ! そんなわけで、ひとまず一件落着、、、のはずだったのだが。 私との会話を終え、返ってJは恋愛について、悟り&より深く考えるようになった。 何も考えないで温泉にでも行っちゃえば、案外流れが好転したかもしれないのに、Jはどんどん冷静に考えるようになってしまった。明らかに恋が醒めたのだ。丁度付き合って3週間が経過した頃である。 Jは、思いをハッキリと彼女に伝える手段に出た。 「悪いが、キミが期待しているような結婚の形を、今俺は考える事ができない。20代のうちにどうこうしたいという考えがあるのであれば、俺ではないのではないか?」(これまたオブラートに包まなさ過ぎ。。。キツイねえー) 再び彼女”ビーッ”と泣く。 しかし男に対する女の涙の効果は、1度までらしい。2度目以降は単にうざくなると言う事を、彼女は知る由もなく、、、(コレも過去に経験済、とほほ) 会社ですれ違う度にJは、「もっと歩み寄りたい。と彼女からメールが入ったが、無視した」「色々なイベントに誘われたが、先の事は約束できないと断った」「誕生日は仕事が忙しいから休日出勤する事に決めた。温泉はやめて飯ぐらいにしとく」「また合コン入れました。楽しみ☆」と、ネガティブで手痛い小咄を私に聞かせるのであった。 こ、これはどうみてもダメなんじゃ?いつまで惰性で続けるの。コイツら。 彼女の方もうすうすJの心が離れた事に気付いた。でも、”まさか1ヶ月で別れるなんて、、、、。私達、これからなんだ!頑張らなきゃ”彼女は最後までそう願い続けた。 願い続けつつも、相手ありきの恋愛。”独りハイテンション”くらい虚しいものはない。それは彼女も知っていた。 そして、Jの誕生日当日。夜に私へメールが入った。 ”普通に映画観て餃子食べて帰った。プレゼントも一緒に選ぶ?と言いつつ、一向にお互い上の空で。結局何も買わず。気分が最悪でした” こういう場合は、彼女の気分もきっと最悪だったんだろな。本当はもっと盛大なお祝がしたいのに、、、、でももうダメだし、、、、ジレンマに苦しみながら過ごす一日は、あまりにも残酷に長かったのではなかろうか。 翌日、会社帰りにJと安カレー屋に入り、急遽相談を受ける。「もう別れてもよいと思いますか?」 迷わず私は言った「もう別れてあげなよ、、、聞いててツライから」 その夜、二人は別れたらしい。ほんの1ヶ月だけの、誰がみても”突っ走り過ぎ”のラブ。Jも彼女も疲れたし、聞いてた私までも疲れた(そして、このブログを読んで頂く皆様も疲れるであろう 笑) あれだけ冷たい事を言っていても、別れの台詞を吐いた時には、出会った頃を思い出してほんのり悲しくなったらしい。あらためて、人間的には好きな娘だったから、と。だったら、もっともっとゆっくりとすすめればよかったのにネ。 が、覆水盆に返らず。 自分を疲れさせるような恋は、やっぱり長続きしないよ。 これからは、スロウなラブがいいよね。そんな慰めの言葉をJに言いながら、私は自分自身を思ったりした。 そう。今、私はまさにスロウなラブが始まりそうな予感なのだ。(←Jじゃないよ) その話は、次回に続くという事で (続く)
by morerock
| 2005-06-08 00:28
| 或る男と女の話
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